美文字4つの秘訣

書きたい文字をイメージする

まずは自分が書きたい理想の文字を見つけましょう。

なぜならペン字を練習するということは、自分の書く文字をお手本の文字に近づけていくということになります。つまりお手本となる文字が無ければどこを目指して上達していけばいいのかわからなくなってしまいます。

お手本の文字をしっかりと頭に焼き付けて、最終的には自分のイメージがお手本とぴったり重なり自分の手を通して理想の字を表現できるように、練習していきましょう。

ペンの持ち方・書くときの姿勢

字が下手な人やクセのある人の多くは、自分でも気が付かないうちに不自然な姿勢で字を書いています。

机に対して用紙が斜めになっていたり、体や腕が曲がったりしてしまっているのです。他にも、脇が必要以上に開いていたり、顔が用紙に近すぎたりと、いつの間にか自分が書きやすい(書きやすいと思っている)姿勢を取ってしまっているのです。

字を書くときは、体が硬くならないように適度に力を抜いて背筋を伸ばし、体を用紙に合わせるのではなく用紙を体に合わせるように紙のほうを動かして姿勢が崩れないようにするのがポイントです。

ペンの持ち方の基本は正しいお箸の持ち方で2本ペンを持ち、そこから下のペンを抜きます。残ったほうのペンでその指の形のままペン先のほうに指をスライドさせてみて下さい。指のどこにも不自然に力が入っていないことがポイントになります。

ほとんどのペン字教材では最初に正しい姿勢とペンの持ち方を説明してくれるので、初めのうちは持ちにくかったり書きにくかったりしても、我慢して徐々に慣らしていきましょう。

文字・行・文章のバランス

日常生活で文字を書くということは、ほとんどの場合文章を書くということです。

文章は漢字・ひらがな・カタカナで構成されていますが、各文字のバランスがきれいに見えるかどうかの命運を握ります。

細かく説明すると、まず、一文字ごとのバランスがあります。
漢字であれば偏(へん)や旁(つくり)といった部首ごとにきれいに見えるバランスがあり、ひらがな・カタカナも線の長さや曲げ方などのバランスがあります。また一般的に漢字は大きめに、ひらがなは小さめに、カタカナはその中間くらいの大きさで書くとバランスが良いと言われています。

次に文字と文字の間隔、行と行の間隔をどれくらい開けるかも重要です。相手が読みやすいように設定しましょう。ここを間違うと、一つ一つの字はきれいでも文章全体を見るとバランスが悪くきれいに見えないということもあります。

このバランスという部分が字をきれいに見せるために一番重要なところです。教材から学ぶことの多くの割合を占める部分であり、教材の個性がでるところでもあります。

字を書くときのスピード

基本はゆっくり丁寧に書く。

ゆっくり丁寧に書けばお手本どおりに書けるようになるまで練習してから徐々にスピードを上げても字が崩れないようにしていくことが大切です。

そもそも漢字の基本である楷書は早いスピードで書くのに適してはいません。
スピードを重視するのならば、続け字・崩し字と呼ばれる行書があります。また、見た目では行書をさらに崩したように見える草書もあります。

しかし、何事でも基本が大切なのでまずは楷書を練習することがオススメです。
行書・草書は興味があれば徐々に挑戦していくのが良いと思います。

楷書・行書・草書にどんな違いがあるのかは下のサイトも参考にしてみて下さい。

日本インターネット書道協会

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